今年最後のお仕事は質問に応える会でした。
管理栄養士として、サプリメントメーカーの研究職を経験した管理栄養士として、たくさんの質問に応えました。
これまでの人生において、質問はされるよりする方が多かったですね。感慨深いなあと思いながら事前にいただいた質問事項を眺めていました。
たくさんの質問事項を眺めていると、遠い昔の記憶がよみがえってきましてね、
(A)わからないことは自分で調べて考えて、それでもわからないことがあったら質問してね!
(B)考えても時間の無駄だから、わからないことはすぐに聞いてね!
(A)or(B)のどちらの言葉をより多くかけられてきたのか、どちらで成功体験を積んできたのか、その人の歴史に触れるような感覚がありました。
(A)と(B)は、集団で勉強をするようになる義務教育くらいから始まるように考えられますが、それよりもっと前から始まっているように思います。
例えばおむすびを作る場合、手をぬらして塩をつけてごはんを三角形にすると三角おむすびができると教わります。実際に作ってみると、手をぬらす水加減や塩の量、手の動かし方など細々したところは「わからないこと」になります。
ボタンの最後の1つが足りなくなったとき、足りない理由は「わからないこと」になります。
めちゃめちゃ塩っぱいおむすびになった。次はもっと塩を減らさないと!と苦い経験を重ねていたか、そんなに塩をつけると塩辛いおむすびになるよ?と予言があったか、
あれえボタンが1つ足りない… あ!最初がちがってた!と自分で気づかないといけない環境だったか、ボタン違っているよ?と足りなくなる前に予言があったとか、
「わからないこと」に対する親切度の度合いは、(A)or(B)に影響しているように思えてならないのです。
あと、自分でできたことに対して褒めてもらうことが多かったか、やって〜と甘えることで褒められることが多かったか、
「わからないこと」に対する成功体験も、(A)or(B)に影響しているように思えてならないのです。
(A)と(B)のちがいは職種や職業環境への心地の良さへと派生し、
(A)の言葉をより多くかけられ、それで成功してきた人は脳労働に心地よさを感じる。
(B)の言葉をより多くかけられ、それで成功してきた人は手足を動かす肉体労働に心地よさを感じる。
どちらが素晴らしいかの優劣はないけれど、仕事内容や組織のタイプと自分の心地よさが合わないときに悲劇は起こります。
(A)の脳労働に心地よさを感じる人が(B)タイプの仕事内容や組織に入ると、それまでの成功体験だった考えたり調べたりすることはよくないこととされる。
(B)の肉体労働に心地よさを感じる人が(A)タイプの仕事内容や組織に入ると、それまでの成功体験だったすぐに聞くことはよくないこととされる。
仕事を遂行するための能力や組織が正解とするタイプと、自分の性格や性質に合わないとそれはそれは苦労しますよね。


就職や転職活動体験記を書きましたが、向き不向きについては触れていませんでした。
「わからないこと」に対する親切度や成功体験は、適性を知る指標になると思います。
よくある適性試験は過去のどの場面を思い出して答えるかで結果が変わったりしますから、より正確なデータがほしい場合は、くり返してきた行動から判断するといいですよ。
職場環境を知りたいときは、この質問をしてみましょう。
わからないことがあったとき、調べて考えてから質問する方がいいでしょうか?すぐに聞いた方がいいでしょうか?
脳労働か肉体労働かを判断できるはず。
もっとも、就きたい職業や入りたい組織があるものの自分の性格や性質と異なるのであれば、過去の成功体験を手放す必要があるでしょう。
本日は以上です。
それではごきげんよう。