ライフステージ

土井善晴さんに聞く、子どもがおかわりする味噌汁の秘訣

管理栄養士の奥田千晶です。
現在3歳の息子が2歳だった頃、それまで好んで食べていた味噌汁を突然食べなくなりました。

味噌は発酵食品で腸内環境を整えてくれるので、美肌づくりに欠かせません。加えて、野菜をたくさん入れると結構な量をとれるので、野菜摂取源にもなるんですよね。

味噌汁を食べてくれないと死活問題!!!
Twitterで叫んだところ、テレビでお見かけしない日はない料理研究家の土井善晴さん(@doiyoshiharu)から、アドバイスをちょうだいしました。

自然物である味噌汁は万人を「おいしいぃなぁ」と言わせるものだと信じています。そのためには、よく醸された昔ながらの製法の味噌であることが第一。出汁を濃くすると味噌と出汁がケンカする。味噌汁はあくまで味噌が主役。油揚げ入り具沢山で出汁なしでok。子供は自然大好きです。#おいしいを考える

なるほどー!

土井さんのアドバイスでポイントは2点、

・よく醸された昔ながらの製法の味噌

・油揚げ入り具沢山で出汁なしでok

当時の私はというと、よく醸された昔ながらの製法の味噌を使ってはいました。ただし、昆布出汁がだめなら鰹出汁、それでもダメならほんの少しだけカレー粉を入れたりと、どんどん味を濃くしていたのでした。

ちなみにですが、スーパーなどで売られている味噌には、製造方法によって大きく3タイプの味噌があります。

製造方法別に見る味噌の種類

天然醸造味噌

昔ながらの製法でつくられた味噌とは、このタイプの味噌を指しています。
麹を加えて微生物の力だけで発酵させた味噌で、発酵の過程で微生物が生み出す、ビタミン・ミネラル、酵素、うまみ成分、生理活性物質といったヒトの健康に貢献する成分を含んでいます。

速醸造味噌

酒精アルコールを加えて人工的に発酵させた味噌になります。微生物の力で発酵していないため、上記のヒトの健康に貢献する成分は含んでいません。
発酵スピードが早いため、安価なものが多いです。

だし入り味噌

天然醸造味噌もしくは速醸造味噌に、鰹エキスや昆布エキスなどの出汁や調味料が加わえられて味がついた味噌になります。調味されている点から自然のものとは異なります。

見分け方は裏面をチェック!

▼大豆・塩・米(麦味噌なら米→麦)の3つだけの場合は天然醸造味噌

▼アルコール、酒精、酒精アルコールが入っていたら速醸造味噌


酒精とは別名エタノールで、アルコールの一種です。広い意味ではアルコールも酒精も同じです。

▼〜粉末や〜エキスなどの出汁や調味料が入っていたら、だし入り味噌

 

最近では表パッケージに「天然醸造」と書かれているものも多いですね。

天然醸造味噌を用いて、油揚げ入り具沢山で出汁なし味噌汁をトライ!

この日の具材は、ほうれん草、えのきたけ、油揚げです。
いつも通り、おかずとごはんを先に平らげ、味噌汁だけポツンと残されていました。

私:ねえねえ、今日のお味噌汁には揚げさんが入っています。いつものとはちょっと違うから食べてみてくれない?


お、汁を飲んだ!すごい!!
いつもならイヤとそっぽを向かれるのに、汁だけでも飲んでくれた!
土井さん、味噌汁飲みましたよ!

心の中で第一報告です。
しばらく観察していると・・・

油揚げ食べた!
いえ、油揚げから食べました!

油揚げを使った料理をしていないので、油揚げを見て「いつもの美味しいもの」という認識は息子にはないと考えられるのですが、油揚げは本能的に魅力を感じる食べものなのでしょうか・・・?

さらに観察を続けると、


ほうれん草やえのきたけにも手を伸ばしてくれました。
土井さん、味噌汁食べました!!!
横浜の真ん中からガッツポーズ付きで感謝のご報告をいたしました。

パクパク食べていた味噌汁を突然食べなくなったんですよね。積極的に食べてくれると、やっぱり気持ちいいですね。

あまり味噌汁が好きじゃない旦那さんも絶賛

土井さんにご報告しようとツイートしたところ、同じように悩まれていたママさんがトライしてくださいました。すると・・・

 

うちも娘がお味噌汁を食べなくなっていましたが、今日これを試したら本当に美味しいって食べてくれてビックリ! あまりお味噌汁が好きじゃない夫も絶賛してた
わが家の定番になりそう


あまり味噌汁が好きじゃない夫も絶賛してた

娘さんのみならず、旦那さんまで。
油揚げ入り具沢山で出汁なし味噌汁は、最強の味噌汁ですね。

ちなみにですが、3歳になった現在も油揚げには助けていただいております。

 

主婦の味方の土井善晴さん。
毎日のおかず作りは一汁三菜でなくてもいいですよ、と書籍でご提案されています。
こちらも毎日の献立に悩んだときにおすすめです。
肩の荷が一気におりますよ。


一汁一菜でよいという提案

 

今回は「土井善晴さんに聞く、子どもがおかわりする味噌汁の秘訣」を書きました。
本日は以上です。またねー!